複合文化専攻  −教育課程の特色−

複合文化専攻は、「人間と営み」、「人間と伝達」、「人間と自己表現」を3つの柱として、混迷する現代を生きていく上で私たちが必要とする「実践知」を獲得すべく構成されています。本専攻において大学院生は、思想、論理、歴史、表象、自然、宗教、情報などの各分野、あるいは複数の分野にまたがる複合的な領域におけるテーマについて、教員の指導のもとで多分野の科目を有機的に履修することができます。そして、その独自な研究を通して、複合的、諸分野統合的で高度な教養を涵養し、研究者や幅広い分野で活躍できる人材を育てることを目標としています。

具体的には、まず中核となる「複合文化研究概論」によって基本的な研究方法を修得します。そのうえで人間の営みや自己表現の問題としての文学、思想、哲学的な分野の歴史的展開を学び、またアカデミックな思索を深め、自然や宗教などの分野を学び、さらに伝達の問題として論理、メディアや情報論などの諸分野から論理的な思索の基礎、サブカルチャー研究にまで及ぶ文化の諸問題について幅広く学ぶことができます。そして、これらの研究から得られた成果を積極的に外部世界に向かって表現・発信します。

上記の3つの柱はあくまでも概念・理念型であって、大学院生の学問的関心を束縛するものではなく、本専攻はむしろ大学院生自身の学問的関心を最大限に生かす研究ができるようにサポートします。

実際の授業科目としては、本専攻の特色を生かすための「研究」、「演習」の他、実際の文化の現場を経験することを主目的とする「複合文化研究法」を置いています。これは各分野の専門的研究を深めるために、研究室内での研究だけではなく、必要に応じて学外に飛び出して経験することで生きた知識を身に付けることを目標としています。

そして、修士課程での最大の課題は修士論文の執筆です。本専攻では、大学院生ひとりひとりの個性を生かし、独立した研究者として各自の問題関心に基づいた研究の仕上げを修士論文として完成させることができるように、複数の教員によるしっかりとした指導体制を構築しています。